アートメイクを施すメリットと美容皮膚科における治療費の相場

アートメイクは皮膚のごく浅い部分に色素を注入し、好みのデザインに仕上げる美容処置です。

細い針で皮膚に傷を作り、色素を注入することからタトゥーと混同されがちですが、アートメイクは数年ほどで色素が分解されます。
そのため、デザインを変えるのは比較的容易と言えるでしょう。また、アートメイクは眉やヘアライン、ほくろなど部分的な処置に留まるので、タトゥーのように目立つことはほとんどありません。
サウナなど一部の施設はタトゥーのある人の利用を断っている所がありますが、アートメイクならそのようなことはほぼありません。アートメイクは名称の通り、メイクの一種として行われる処置なので忌避される理由はないと言えます。

アートメイクのメリット

メリットとして、メイクの手間が省ける点が挙げられます。美容に気を配る人は毎日でもメイクを施すことは珍しくありません。
しかし、簡単なメイクでも時間がかかってしまうのは事実であり、毎日続けると膨大な時間を費やすことになります。その点、アートメイクなら処置を施せば数年は綺麗な状態を維持することが可能です。

眉にアートメイクを施した場合を例としても、毎日のメイクを考えれば大幅な時間の短縮を実現できるでしょう。メイクの仕上がりの良し悪しに悩む心配もなくなりますが、すべての人がアートメイクを受けられるわけではありません。
体質や過去の病歴など、理由によってはアートメイクができない可能性があるので事前の入念な検査は必須です。

施術の価格

アートメイクは法律上、医療行為の一種と見なされます。そのため、美容皮膚科など医療機関でしか処置を受けることはできません。また、自由診療なので費用の全額を患者が負担します。

美容皮膚科におけるアートメイクの費用相場は処置を施す部分や回数で変わるので一概には言い切れません。眉への処置を例にすると、一回の処置で約8万円から10万円が平均的な金額です。
しかし、アートメイクは綺麗で自然な仕上がりにするため複数回の処置を施します。眉の場合は三回ほど処置を繰り返すのが普通なので、金額も回数分だけ増額されます。
そのため、眉へのアートメイクの費用は約30万円ほどが相場と言えるでしょう。

同じ処置でも医療機関によって金額が異なるので、複数の所を比較したうえで慎重に判断する姿勢が求められます。